政府は、2024年10月より、後発医薬品のある先発医薬品(長期収載医薬品)を使用した場合に、現在の窓口負担とは別に、後発医薬品との差額分に患者負担を導入することを決定しました。
有効成分が同じでも後発品と先発品は基剤、剤形、添加剤が異なり、有効成分が患部に同等に作用するかで違いが生じます。今回の負担増は「確実に効果が出る薬を処方したい」「使い慣れて効果も試されずみの薬を使い続けたい」との医師や患者の願いをも踏みにじるものです。ただでさえ医薬品不足の中、必要な処方を判断する医師の裁量(処方権)を尊重し制度実施を中止するとともに、医薬品の安定供給に注力すべきです。
署名は、FAX一斉同報に登録のある医科歯科会員宛に2月9日付でお送りしました。締め切りは4月5日(金)。既にご協力いただいた先生にこの場を借りてお礼申し上げます。
<署名に寄せられた「私の一言」>
○患者負担増の中止を求める。医薬品の安定供給も求める。(可児市、医科)
○後発品≠先発品(品質、添加物など)。しかも安定供給すら出来ていない。愚策以外の何ものでもない!!(岐阜市、医科)
○医薬品の安全・効果の担保と安定供給は国の責任として早急に改善を進めてください。(大垣市、医科)
○後発品不足の中であまりにも理不尽な改定です。許せません。(多治見市、医科)
○富裕層の人のみ先発医薬品を希望できるようになり、経済格差が広がり、国民が平等な医療を受けられなくなります。(岐阜市、医科)
▼ 後発医薬品と先発医薬品の差額の患者負担徴収の中止を求める医師・歯科医師要請署名
(岐阜県保険医新聞2024年3月10日号)
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