いよいよ待合室キャンペーン「みんなでストップ!患者負担増」の取り組みが保団連と全国の協会でスタートした。岐阜協会も請願署名用紙、クイズチラシ、ポケットティッシュなどを月刊保団連9月号に同封して全会員にお送りした。追加注文も受け付けており、多数のご協力をお願いしたい。
更に計画されている患者負担増と給付削減
社会保障制度改革推進法(2012年)、社会保障制度改革「プログラム法」(2013年)、医療・介護総合法(2014年)、医療保険制度改革推進法(2015年)と、次々と社会保障制度改悪が行われ、医療や介護の現場では「制度の変化についていけない」「保険料負担や窓口負担、利用料負担が厳しい」という切実な患者さんの声が聞こえている。問題は、今でも厳しいのに更なる患者負担増や給付制限が計画されていることである。これをストップさせようというのが待合室キャンペーンである。
請願事項は「負担を増やさないで」
今回お願いする「患者負担を増やさないことを求める請願署名」の請願事項は、
一、患者負担を増やさないでください
一、お金の心配なく安心して受診できるよう、窓口負担を軽減してください
というシンプルなもの。
「増やさないで」の具体的なものとして、
○75歳以上の窓口負担を原則1割から2割にしないこと
○受診するたびに100円~500円を窓口負担に上乗せしないこと
○痛み止めなど、薬の「保険外し」や患者負担増を行わないこと
を掲げている。これらは社会保障費削減のための制度改革工程表の中に盛り込まれているもので、国民の反対で「先送り」はしていても、取り下げられてはいないものである。
クイズで考えよう私たちの医療
「クイズで考える私たちの医療」の取り組みは5年前から毎年ご協力いただいてきたが、今回は、請願署名と並行して行う。
クイズを解きながら「患者負担増は困る」と思ったら、その気持ちを請願署名に託していただこうというもの。クイズの答えを応募ハガキに書いて投函すれば「景品が当たるかも」というのも楽しみである。
クイズの問題は、
Q1.75歳以上の窓口負担は原則1割です。財務省の提案では、何割にしようとしているでしょうか。変わらないか、2割か。
Q2.下記の国で外来の患者負担がある国はどこでしょう?ドイツ、イギリス、日本
Q3.しっかりかめる高齢者は、転倒することが多いか、少ないか。
の3問で、いずれも二択問題でヒントもあり答えやすく工夫されている。
待ち時間を利用して楽しくクイズと署名を
患者さんに「署名をお願いします」「クイズに応募してみたら」とお声をかけていただければありがたいが、まずはクイズチラシと署名用紙をお渡しいただきたい。イラストも豊富でカラフルなので、待合室での待ち時間に楽しくチャレンジしていただけるはずである。
(岐阜県保険医新聞2018年9月10日号)
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