まずは医師・歯科医師要請署名、10月からはクイズチラシ
2018年度は、医療にとって大きな節目となる。国保の都道府県単位化、医療費適正化計画の策定、地域医療構想の具体化が推し進められる。4月には、6年に一度の診療報酬と介護報酬の同時改定がある。
診療報酬と介護報酬の同時改定
財務省は財政健全化と称して、社会保障費の自然増を2016年度から3年間で1.5兆円に抑えるとし、2016年度は診療報酬改定で1700億円、17年度は医療・介護保険制度改革で1400億円を削減し、自然増をそれぞれ5000億円に抑えてきた。3年目の18年度も、概算要求では自然増6300億円が認められたが、予算編成までに1300億円を削り、5000億円に抑えるとしている。
どうやって1300億円を削るのか。既に必要な法律「改正」も進んでおり、高額療養費制度の見直し、後期高齢者の保険料減額特例見直し、入院時の光熱水費の患者負担見直し、介護の3割負担導入・福祉用具貸与見直し、介護納付金の総報酬割導入等で400億円程度削減するとしているが、まだ足りない。そこでターゲットとなるのは診療報酬の改定である。財務省は「薬価を含む診療報酬は1%下げれば国費ベースで1000億円を削減できる」「薬価だけでなく技術料引き下げも目指す」とも発言しており、このままでは医療現場の困難は厳しくなるばかりである。
国会に社会保障充実の声を
9月末召集と言われる臨時国会には、社会保障費削減ではなく「充実せよ」の世論を届けなければならない。具体的には「診療報酬の引き上げと患者窓口負担の軽減を求める医師・歯科医師要請署名」である。
この要望事項は、
一、国民に安全、安心で、必要な医療を提供するため、診療報酬を、技術料を中心に、医科・歯科とも10%以上引き上げること。
一、新たな患者負担増の計画は中止し、患者窓口負担を軽減すること。
の二項目である。要望については、本紙の主張で述べているとおりである。ぜひ、お読みいただきたい。国会開催中毎月行う国会要請行動で、内閣府、関係省庁、県選出国会議員に要請署名を提出する。多くのご協力をお願いしたい。(「主張」の内容はこちら)
クイズに答えて景品をゲット!
10月からは「クイズで考える私たちの医療」に取り組む。昨年は県下で2200通を超える応募があった。今年は景品も増やしており、より多くの応募を期待している。まずは、医師・歯科医師要請署名をFAXでご返送を。(要請署名用紙は9月4日にFAX済み。見当たらない場合は、協会事務局にご連絡を)。10月からはクイズチラシの配布をよろしくお願い致します。
(岐阜県保険医新聞2017年9月10日号)
|